秋は物悲しい
https://note.com/onoteru/n/ndb19f2b60626 【秋は物悲しい歌が多い? 平安時代に見る「日本の秋」】より 小野照崎神社
秋風が心地よく、木々が紅葉に包まれる季節がやってきました🍂紅葉の美しさを感じながら、秋を満喫したいですね😊赤や黄色の紅葉は、日本の自然が生みだしたもの。
そんな季節の移ろいに合わせて色を変える紅葉には、華やかさだけではなくどこか物悲しさも感じますね…🍁
◆ 日本特有の美意識「侘わび寂さび」
冬を前に、生命が枯れていくことで彩られる秋の葉の色づきは、葉に含まれる物質の変化によって引き起こされる自然現象。つまり紅葉は、季節の移ろいに伴う命の循環です。
そんな紅葉に、日本人は古くから「侘わび寂さび」の心を感じてきました。
「侘び寂び」とは、人の世の儚はかなさや無常観に美を見出した、日本特有の美意識。
当社御祭神ごさいじんの小野篁たかむら卿もそんな秋に物悲しさを感じ、こんな歌を詠んでおります。
こちらは篁卿が隠岐諸島に流された時に詠まれた歌です。
当時、隠岐国は流罪の中でも最も重い、遠流おんるで遣われる地でした。
この歌に描かれた切ない郷愁は、都を追われた旅人=篁卿の心そのものでもあります…。
◆秋の興趣きょうしゅを詰めこんだ『和漢朗詠集わかんろうえいしゅう 秋興しゅうこう』
『和漢朗詠集わかんろうえいしゅう』は、平安中期の歌人である藤原公任きんとうが、当時貴族や女房たちの間で流行していた漢詩文や和歌を中心に撰集した、上下二巻の詩文集です。
『和漢朗詠集』には漢詩および漢文588句と和歌216首が納められており、篁卿は11首の漢詩に加え、百人一首にも撰された「わたの原 八十島やそしまかけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人あまの釣り舟」の和歌も撰出されています。
秋は、人の心を切なくさせるもの。
篁卿も、「秋の風情の全てが切なくさせる」と語っていますが、唐の詩人で当時熱烈に支持されていた漢詩人の白居易はくきょい(白楽天)も、同作で“四季は総じて美しく切なくなるが、腸がよじれるほどに最も切なくさせるのは秋の空である”と詠んでいます。
『和漢朗詠集』の「秋興しゅうきょう」には、こうした篁卿や白居易の歌をはじめとした秋の興趣きょうしゅを代表するような歌が集まっています。
当時の人々が、秋に対してどんな感情を向けていたのかが伝わってきますね…♪
10月11月と絵柄が続く「秋奉」特別御朱印では、御祭神の篁卿・御配神ごはいしんである道真公のそれぞれの秋を描いた名歌を添えて、見事な紅葉を描いております。
https://ikokoro.net/blog/autumn-loneliness 【秋の寂しさについて】より
概要: 秋は色彩が美しく、自然が静かに変わる季節であり、その寂しさが心に落ち着きや感傷をもたらすことがあります。このコラムでは、秋の寂しさや感傷が心に与える影響に焦点を当てます。
秋の感情と心理的影響の理解
秋は多くの人々にとって、寂しさや感傷といった感情を引き起こす季節とされています。これにはいくつかの要因やメカニズムが影響しています。
日照時間: 秋は日照時間が短くなる季節であり、日光の減少により体内時計が乱れ、セロトニンやメラトニンなどの神経伝達物質のバランスが影響を受けます。これが、気分や感情の変動に繋がる要因の一つです。
自然の変化と感受性: 自然の変化に敏感な人々は、秋の自然の美や自然の生命の循環の変化に影響を受けやすい傾向があります。落ち葉や寂れた風景が寂しさや感傷を引き起こす要因となります。
季節的な変化への適応: 秋は夏からの急激な気温の変化や日照時間の減少など、環境が一変する季節であるため、これに適応する過程でストレスや感情の変動が生じることがあります。
文化や思い出との関連: 秋は多くの文化や祭り、学校や仕事の再開など、人生の変化や思い出と強く結びついています。これらの要因が感情や心理に影響を与える可能性があります。
これらの要因が複合的に作用し、秋に特有の感情や心理的影響をもたらすと考えられています。心療内科では、これらのメカニズムを理解し、適切な支援や対策を提供します。
心の健康と寂しさの関係
心の健康と寂しさの関係について、秋の寂しさが心の健康に与える影響や心のバランスや幸福感に与える影響について考えます。
寂しさと心の健康: 寂しさは一時的なものから長期間続くものまで様々ですが、一般的に長期間の寂しさは心の健康に悪影響を与える可能性があります。寂しさは社会的孤立感や不安感を引き起こし、これが心理的ストレスや抑うつ感情を誘発する要因となります。
心のバランスへの影響: 寂しさは心のバランスに影響を与える要因となります。寂しさを感じることで、自己評価が低くなり、自信喪失や否定的な感情が増える可能性があります。これが心のバランスを崩し、精神的な健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
幸福感への影響: 寂しさが長期間続く場合、幸福感や生活満足度が低下する傾向があります。社会的なつながりや人間関係が不足している状態であるため、幸福感が減少することがあります。一方で、寂しさを克服する努力や適切な支援を受けることで、幸福感の向上に寄与することができます。
寂しさの受容と向き合い方: 一方で、寂しさを受容し、向き合うことも重要です。寂しさは人間関係やコミュニティへの欠如を示すものであり、この寂しさを受け入れ、積極的に社会的つながりを築く努力をすることで、心の健康が改善される可能性があります。
総括的に、秋の寂しさが心の健康に与える影響は深刻であり、心のバランスや幸福感に悪影響を与える可能性があります。適切な支援や心のケアを通じて、寂しさに向き合い、心の健康を保つ努力が重要となります。
心療内科のアプローチ
心の健康を回復し、寂しさを和らげるための可能な方法を提案します。
認知行動療法(CBT): 思考と行動のパターンを変え、寂しさや感傷に対する肯定的なアプローチを構築します。 当院では臨床心理士がCBTを行っております。
薬物療法: 必要に応じて、抗うつ薬が使用され、感情の安定や抑うつ症状の軽減に効果を発揮する可能性があります。
社会的支援の活用: • サポートグループ参加: 同様の経験を持つ他の人々との交流を通じて、共感や理解を得ながら、寂しさを軽減します。 • 家族や友人とのコミュニケーション強化: 寂しさを感じていることを共有し、サポートを受けることで、心の安定が図られます。
ライフスタイルの改善: •適度な運動と健康的な食事: 運動は脳内のエンドルフィンの分泌を促進し、健康的な食事は心と体の健康に影響を与えます。 • 趣味や興味を見つける: 新しい趣味や興味を見つけることで、充実した日常を築くことができ、寂しさを和らげます。
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